【築年数別】中古住宅の固定資産税をシミュレーション!築5年~50年の目安額を計算

中古戸建(中古の一戸建て住宅)は、立地条件や金額、間取りなど、土地分譲や新築分譲にはない多くの魅力がありますが、毎年かかる固定費として欠かせないのが「固定資産税」です。
中古戸建の固定資産税の築年数ごとの目安や計算方法を知って、中古戸建の検討や購入の参考にしてくださいね!
固定資産税とは?
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「中古戸建の固定資産税」を知るための重要ポイント!
中古住宅の購入後、 固定資産税はいつから払う?
固定資産税は、1月1日時点の所有者に対して、その年度の1年分が課税されるため、1年分の請求は1月1日の所有者(売主)に届き、まずは売主が納付します。
4月に売買契約、6月30日に引渡しの場合

売買契約日が4月1日でも、買主が所有者となる引渡し日の6月30日から12月31日までの分を日割り計算し、引き渡し日に買主が売主に清算金として支払います。
| 負担者 | 負担割合 |
| 売主 | 1月1日 ~6月29日 |
| 買主 | 6月30日~12月31日 |
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中古住宅の固定資産税は都税事務所(または市町村役場)に行くとわかる!
既に中古住宅を購入している場合

所有者本人であれば、都税事務所(または市町村役場)に行くことで、固定資産税を閲覧、または記載のある「公課証明書」を取得できます。
固定資産税の納付書は、毎年5~6月ごろに自宅に届きます。
| 公課証明書 | 建物の評価額とあわせて固定資産税額の記載がある |
| 送付される納付書 | 固定資産税の納付書と税額の計算根拠となる書類が同封 |
これから中古住宅を購入する場合
現在の所有者である売主が、上記の「公課証明書」や「納付書」の書類を持っている場合があるので、不動産仲介会社などを通じて、売主に確認してもらうのが最も確実な方法です。
▼中央線沿線で中古住宅を探す!
card:物件を探す
固定資産税はどうやって払う?
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固定資産税の基本的な計算方法はシンプル
固定資産税は、土地と建物の評価額がわかればシンプルに計算できます!
「固定資産税評価額×標準税率1.4%」=固定資産税額
※税率は各自治体によって異なります。
一戸建て(一軒家)の固定資産税の計算方法は、土地・建物のそれぞれの評価額を足す!

一戸建ての固定資産税は、土地と建物の評価額をそれぞれ計算し、合計したものです。
「土地の評価額×1.4%」+「建物の評価額×1.4%」=一戸建ての固定資産税額
※評価額の目安:土地面積×1平米あたりの単価(平均30~40万円程度)、建物面積×1平米あたりの単価(平均9万円程度)。中野~三鷹までの中央線沿線の評価額目安で計算
▼固定資産評価額をもっと詳しく
card:固定資産税評価額とは?土地・建物それぞれの計算方法や目安、調べ方を知ろう!
「小規模住宅用地」であれば、軽減措置で固定資産税評価額が6分の1に!!
住宅用地に建てられた家の場合、敷地面積が200平米以下の「小規模住宅用地」であれば、土地にかかる固定資産税評価額が6分の1に軽減されます。
建物の築年数は左右されません。
建物の評価額と築年数の関係

建物は時間の経過とともに劣化するため、その価値が下がり、固定資産税評価額も下がっていきます。この評価額の減少割合は「経年減点補正率」で定められています。
木造住宅の場合、補正率は最小値が20%となっていて、築40年ごろに20%に到達すると、それ以降は何年経過しても評価額は据え置きとなります。
中古住宅の固定資産税は年間いくら?築5~50年のシミュレーション額早見表
一戸建てが築40~50年まで経過すると、建物評価額はほんのわずか。
そのため、固定資産税は新築当初から比べるととても安くなり、築40~50年時は変わらず同額になります。
基本の条件
築年数以外の条件は全て以下と同様にします。
- 構造:木造一戸建て
- 購入価格:7,000万円
- 敷地面積:90平米
- 建物面積:90平米
- 税率:標準税率1.4%
- 土地の評価額:30万円/1平米あたり(軽減措置適用)、変動はなし
- 建物の評価額:新築時10万円/1平米あたり。5年毎に1万円減とする
| 固定資産税額 | 土地の固定資産税 | 建物の固定資産税 | |
| 築5年 | 176,400円 | 63,000円 | 113,400円 |
| 築10年 | 163,800円 | 63,000円 | 100,800円 |
| 築20年 | 138,600円 | 63,000円 | 75,600円 |
| 築30年 | 113,400円 | 63,000円 | 50,400円 |
| 築40年 | 88,200円 | 63,000円 | 25,200円 |
| 築50年 | 88,200円 | 63,000円 | 25,200円 |
築5年の住宅の固定資産税シミュレーション
1|土地の固定資産税の計算
土地の評価額:30万円/1平米あたり×90平米(土地面積)=2,700万円
軽減措置後:2,700万円(土地の評価額)÷6×1.4%=63,000円
2|建物の固定資産税の計算
建物の評価額:9万円/1平米あたり×90平米(建物面積)=810万円
軽減措置後:810万円(建物の評価額)×1.4%=113,400円
築5年の住宅の固定資産税合計(年間)は、176,400円
63,000円(土地の固定資産税)+113,400円(建物の固定資産税)=176,400円
築10年の住宅の固定資産税シミュレーション
1|土地の固定資産税の計算
土地の評価額:30万円/1平米あたり×90平米(土地面積)=2,700万円
軽減措置後:2,700万円(土地の評価額)÷6×1.4%=63,000円
2|建物の固定資産税の計算
建物の評価額:8万円/1平米あたり×90平米(建物面積)=720万円
軽減措置後:720万円(建物の評価額)×1.4%=100,800円
築10年の住宅の固定資産税合計(年間)は、163,800円
63,000円(土地の固定資産税)+100,800円(建物の固定資産税)=163,800円
築20年の住宅の固定資産税シミュレーション
1|土地の固定資産税の計算
土地の評価額:30万円/1平米あたり×90平米(土地面積)=2,700万円
軽減措置後:2,700万円(土地の評価額)÷6×1.4%=63,000円
2|建物の固定資産税の計算
建物の評価額:6万円/1平米あたり×90平米(建物面積)=540万円
軽減措置後:540万円(建物の評価額)×1.4%=75,600円
築20年の住宅の固定資産税合計(年間)は、138,600円
63,000円(土地の固定資産税)+75,600円(建物の固定資産税)=138,600円
築30年の住宅の固定資産税シミュレーション
1|土地の固定資産税の計算
土地の評価額:30万円/1平米あたり×90平米(土地面積)=2,700万円
軽減措置後:2,700万円(土地の評価額)÷6×1.4%=63,000円
2|建物の固定資産税の計算
建物の評価額:4万円/1平米あたり×90平米(建物面積)=360万円
軽減措置後:360万円(建物の評価額)×1.4%=50,400円
築30年の住宅の固定資産税合計(年間)は、113,400円
63,000円(土地の固定資産税)+50,400円(建物の固定資産税)=113,400円
築40年の住宅の固定資産税シミュレーション
建物が新築時から40年経過しているため、建物評価が最小値(新築時の20%)に到達し、これ以上は下がりません。
1|土地の固定資産税の計算
土地の評価額:30万円/1平米あたり×90平米(土地面積)=2,700万円
軽減措置後:2,700万円(土地の評価額)÷6×1.4%=63,000円
2|建物の固定資産税の計算
建物の評価額:2万円/1平米あたり×90平米(建物面積)=180万円
軽減措置後:180万円(建物の評価額)×1.4%=25,200円
築40年の住宅の固定資産税合計(年間)は、88,200円
63,000円(土地の固定資産税)+25,200円(建物の固定資産税)=88,200円
築50年の住宅の固定資産税シミュレーション
築40年時と同じ建物評価額及び補正率になるため、固定資産税額は築40年時と変わらず同額です。
築50年の住宅の固定資産税合計(年間)は、88,200円
63,000円(土地の固定資産税)+25,200円(建物の固定資産税)=88,200円
中古住宅の固定資産税は築年数で安くなる
中古戸建は、築年数が経つほど建物の税額は安く安定し、土地の軽減措置も心強い味方です。
年間コストをしっかり把握して資金計画を立てれば、より安心した中古戸建の購入につながりますよ!
新築・中古?どっちがいい?家の購入に悩んだら、すぐ相談!
card:土地や家の購入、諸費用や税金に悩んだら、迷わず相談!
「中古住宅の固定資産税」について解説した不動産のプロは、この人

- 殖産ベスト株式会社
- 田草川 聡(たくさがわ さとし)
- 不動産購入・売却において必要な知識はもちろん、吉祥寺・三鷹・荻窪・中野などの城西地域の情報にも詳しいです!自ら注文建築をした経験を活かして、エリアや土地、建物、暮らしなど、どのようなプランがお客様の生活にマッチするのか、どのような建築会社がおすすめかなど、さまざまな角度から提案をさせていただきます。
- 【保有資格】
宅地建物取引士 - 物件探しはこちらから
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