
中野区が登場する漫画・アニメーション・小説作品9選
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中野区は個性的なお店が集まる「中野ブロードウェイ」を中心に、秋葉原や池袋と並んで「サブカルの聖地」と呼ばれています。
独自の文化を発信し続けた中野区を舞台にした漫画・映画も数多くあります。あなたが日々暮らしている生活圏内に、日本中を虜にした作品があるかもしれません。
本記事では、中野区を舞台にしたおすすめの漫画・アニメーション・映画・小説作品をご紹介します。
サブカルの街、中野
中野区は練馬区や三鷹市と同じく漫画・アニメ・映画の舞台に取り上げられたり、モデルになったりすることの多い街です。中野の位置する地理的な条件や、中野の駅周辺の発展の歴史などが、中野のサブカル文化を作ってきました。
1.クリエイターが多く住む街
中野区は中央線の駅が多く、新宿や池袋からも比較的アクセスが良好なエリアです。首都圏で働くクリエイターや、アニメーション制作会社に勤務する人が、中野区に住んでいることも珍しくありません。
更に、地方から上京する方の中には中野区に引っ越す方も多く、夢を追いかけるクリエイターが下積み時代に街から作品のヒントを得ることも多いと思われます。
2.撮影に適した一軒家が多い
中野区には映画やドラマの撮影に適した一軒家のレンタルスタジオがたくさんあるため、様々な作品でロケ地として選ばれてきました。
3.中野ブロードウェイの発展
バブル崩壊後から、中野ブロードウェイが登場し中野駅周辺は「サブカルの街」として認知されるようになりました。現在では秋葉原、池袋と並ぶ、サブカルチャーの街として知られています。
ヒカルの碁
少年ジャンプで連載されていた囲碁をテーマにした漫画「ヒカルの碁」では、中野駅が作品を大きく左右する重要な場所として登場しています。
第1巻で、主人公のヒカルが、日本棋院所属のプロ棋士塔矢行洋と初めて出会うのが中野駅です。出会ったビルの場所は、中野駅北口からすぐのところにある雑居ビルです。
また、作中には中野区にある囲碁サロンも登場します。中野駅南口にある「囲碁サロン天元中野」の外観は、作品中に登場する碁会所のモデルにもなっています。
仮面ライダー電王
佐藤健さんが主演の仮面ライダー電王では、中野区が舞台となっています。
主人公の野上良太郎の財布のタグをよく見ると「中野区中野8」と記載されていました。この中野区中野8丁目という住所は架空の住所ですが、主人公が暮らしていたのは中野区という設定でした。
その他にも、モモタロス化した良太郎が尾崎を投げ飛ばすシーンが、東中野で撮影されていたり、中野区から比較的近い吉祥寺の商店街もロケ地として登場しています。
また、仮面ライダー電王だけでなく、他のヒーロー戦隊作品でも中野区が登場しています。中野区上高田にある同じ一軒家(ハウススタジオ)では、電王の他にも、獣電戦隊キョウリュウジャー、仮面ライダーW等で使用されています。
時をかける少女
時をかける少女は、筒井康隆氏が制作した作品を元にアレンジを加えた作品です。原作の「時をかける少女」は、1972年に「タイムトラベラー」として連続ドラマ化された後は、1983年に大林宣彦監督によって映画化もされた作品です。
この作品をベースに、原作の主人公の姪っ子である「紺野真琴」が主人公として繰り広げられる作品になっています。
細田守監督の映画「時をかける少女」のオープニングとエンディングで、真琴・千昭・功介が野球をするシーンのモデルになったのは、都営大江戸線 落合南長崎駅、西武新宿線 新井薬師前駅が最寄り駅の、哲学堂公園の野球場です。作中には、哲学堂公園の水飲み場や並木道などさまざまな野球場意外のスポットも登場します。
哲学堂公園は、東洋大学の創立者である哲学者の井上円了博士によって1904年に作られた公園です。令和3月には国指定名勝の1つとして登録されました。園内は広く、梅や桜の木、哲学に関する建物もあり、おすすめの公園です。
はさみ
映画「はさみ」は、理容美容専門学校をモデルに理容師・美容師を目指して勉学に励む学生の苦悩を描いた作品です。作品は中野区に実在する「窪田理容美容専門学校」が舞台となっています。
制作には中野区が全面バックアップをしたため、中野区の地元企業はもちろんのこと、サンモールや中野ブロードウェイなど、さまざまな中野区スポットが登場します。
全ての頑張る人に共感できる作品なので、落ち込んでいる時や元気になりたい時におすすめの作品です。
中野ブギウギ
中野を舞台にした新感覚コメディ「中野ブギウギ」イラストの描写の再現度が高く、中野によく足を運ぶユーザー達から高い反響を得ている作品です。
中野ブギウギが他の作品と最も違う点は、中野ブロードウェイ周辺から徒歩10分以内で物語が展開すること。中野駅から離れている場所は取り上げられません。
そのため、中野駅周辺に住んでいるユーザーは、作品のストーリーを楽しむだけでなく、「ここ知っている!」というスポットが多数登場します。
ひもてはうす
ひもてはうすは、東京中野区にある一軒家を舞台に「どうしたらモテるようになるのか」を日々悩みながら、女子5人と猫1匹がにぎやかに共同生活を送る日常系コメディ作品です。
舞台が中野区のため、さまざまな中野区のスポットが登場します。中野駅はもちろんのこと、中野セントラルパーク、レンガ坂東ゲートなど中野区民にはおなじみの場所ですね。
また、過去には中野区全域を対象にした中野区が主催のデジタルスタンプラリーも開催されました。
海辺のカフカ
村上春樹著の「海辺のカフカ」は、15歳の少年「僕」が、不思議な世界を行き来しながら、心の成長を遂げていきます。村上春樹は、中央沿線を小説の舞台にすることが多く「1Q84」では中野の隣、高円寺が作品の舞台として描かれました。
海辺のカフカでは、中野区野方が作品の鍵を握る中心地として登場します。また、海辺のカフカでは、猫が登場するシーンがありますが、野方の裏路地を歩いていると野良猫に遭遇する確率が高く、猫好きの方の散策にもおすすめです。
西武新宿線の野方駅周辺には、古くから商売をしているお店や、野方の人であれば誰もが知っている「野方笑い地蔵尊」があり、懐かしい町並みを残している地域です。
白戸修の事件簿
白戸修の事件簿は、大倉崇裕の推理小説です。白戸修の事件簿はシリーズ化されており、他に「白戸修の狼狽」、「白戸修の逃亡」があります。
主人公の「白戸修」は、大学卒業を控えたお人好しの学生。ところが、なぜか「中野駅」に行く度、さまざまな事件に巻き込まれます。短編集ミステリー作品なので、気軽に読みたい方にもおすすめです。
また、2012年にTBSでドラマ化もされているので小説と合わせて楽しむこともできます。
【おまけ】孤独のグルメ
孤独のグルメは、主人公の井之頭五郎がさまざまなお店の料理を堪能する漫画です。
ドラマ化された作品では、実在するお店が多数登場します。
中野区のお店はこれまでにも何度か登場し、放送翌日にはお店に行列が出来たこともあります。
焼き鳥、やきとんが売りの中野駅からほど近い場所にある居酒屋「泪橋」上海料理を提供する「蔡菜食堂」、東中野にあるジェラートが美味しいスイーツのお店「ドーカン」、西アジア料理の「キャラヴァンサライ包」など、中野区の美味しいお店が多数登場しています。
※以前伺った時の記事はこちら→「“孤独のグルメ”にも出演!長年地元に愛される洋菓子店 東中野「ドーカン」」、「異国情緒あふれる本格的アフガニスタン料理に舌鼓! 東中野「キャラヴァン・サライ」」
まとめ
中野区が登場した作品を9作品ご紹介しました。今回紹介した作品は、中野駅周辺だけではなく、中野区のさまざまなエリアが取り上げられています。
作品を読んだ方や、視聴したことがある方も、あらためて作品を思い出しながら中野を散策してみると、新しい発見があるかもしれません。
気になる作品があれば、芸術の秋のこの時期に、ご覧になってみてはいかがでしょうか。