“直して使う”が心地よい。「パタゴニア東京・吉祥寺」に学ぶ、循環する暮らしのヒント
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井の頭公園の緑がすぐそこに見える、「パタゴニア 東京・吉祥寺」。ここは単なるアウトドアショップという枠を超えて、私たちの”暮らしと未来”をちょっと豊かにしてくれるヒントが詰まった場所です。
吉祥寺で自然とつながる。アクティビティの発信地「パタゴニア 東京・吉祥寺」

お店までは、吉祥寺駅「公園口(南口)」から歩いて約5分。
公園口を出てすぐの道を右に進み、吉祥寺駅前の信号を渡り、吉祥寺通りを井の頭自然文化園方向に南に進みます。

井の頭公園の入り口のすぐ手前、右側の角を曲がると「パタゴニア 東京・吉祥寺」が見えてきます。
「パタゴニア 東京・吉祥寺」の店内は、広々とした空間に充実のラインナップ
2011年にオープンした「パタゴニア東京・吉祥寺」は、木の温もりあふれる広々とした直営店です。
1階にウィメンズ・キッズベビー、地下1階にメンズを展開。
日常着から専門的なアウトドアウエア、さらに食品や雑貨まで幅広くそろいます。
店内にはエレベーターも完備していて、ベビーカーや車椅子の方も安心してお買い物を楽しめます。

店内の中央にはパタゴニアの取り組み紹介やイベント情報を発信しているコミュニケーションスペース。
フィールドの情報やアクティビズムのヒントが見つかる場所でもあります。

売り場には製品だけでなく、コアにアウトドアスポーツを楽しんでいるスタッフがたくさんいることも心強いポイント。
例えば、スタッフの森さんは2児のママでありながら、前職はボルダリングジムのインストラクター。
今でもプライベートでロッククライミングを楽しむ現役のクライマーです。
「実際に現場で使っている」スタッフさんに、育児やアクティビティ両方の視点から相談しながら商品を選べるのは、何より安心ですよね。
「パタゴニア 東京・吉祥寺」で一生ものの相棒を。ボロボロになっても愛おしい「ナノパフ」の秘密

パタゴニアの代名詞ともいえるのが、軽くて暖かい「ナノパフ・ジャケット」。
優れた保温性と風雨への強さを持ちながら、驚くほど軽くて小さく持ち運べるのが魅力の一着です。
中綿には環境に配慮したリサイクル素材を100%使用し、製造時の排出ガス削減や、働く人の環境を守るフェアトレードにもこだわって作られた、地球にも人にも優しい高機能ウェアです。

パタゴニアがなぜこれほど環境保護に熱心なのか、気になってスタッフの方に聞いてみました。
実はその背景には、ブランドの原点ともいえる大きな決断があったそうです。創業者イヴォン・シュイナードは、自社の看板製品が岩山を傷つけていると知った時、「自然を壊してまでビジネスをすべきではない」と、なんとその製造をすぐに中止したのだとか。
自然への責任という考え方が今も現場に根付いているからこそ、リサイクル素材の採用や、直して使い続けるといった文化が当たり前のように続いているのだと思いました。
「パタゴニア東京・吉祥寺」が提案する、長く愛せる”定番”がある暮らし

パタゴニアが大切にするのは、消費することよりも長く使ってもらうことだそうです。
スタッフさんは本当に必要かを顧客と一緒に吟味し、過去には「このジャケットを買わないでください」という広告を出したほど、一着を使い切る文化を徹底しています。

もし愛用の一着が破れても、店舗で買えるリペアパッチ(220円〜)があれば安心。不器用な私でも、シール感覚で貼るだけで味になるのが嬉しく、動物などのかわいいパッチは自分だけの目印になって愛着も深まります。
もちろん自分では直せない大きなダメージでも、店舗やオンラインから専門の修理サービスに依頼できる体制が整っているので心強いかぎり。
丁寧に直して使い続ける時間は、単なる節約を超え、自分の暮らしを慈しむような心地よい豊かさを届けてくれます。
前の持ち主の“物語”を「パタゴニア東京・吉祥寺」で受け継ぐ。宝探しのような古着「WORN WEAR」の魅力

店内では、新品と並んで「WORN WEAR」と呼ばれる古着販売イベントが、キッズベビーウエア限定で不定期開催されています。

これは、誰かが大切に着ていた一着を次の人へとつなぐリセールプログラムで、製品タグに添えられた前の持ち主からのメッセージを通じて、その服が歩んできた歴史を感じられるのが魅力です。

状態に応じた手頃な価格設定も嬉しく、今回私はロングセラーの「レトロパイルジャケット」を定価の約3割という価格で購入できました。
生地はリサイクル・ポリエステル100%を使用しています。
ボア生地ながら軽くてかさばらないので、羽織りにはもちろん、この上からコートを重ねてもごわつかず、機能性が高いので重宝しています。

すぐにサイズアウトしてしまう子ども服なども含め、こうした「循環」の中からお気に入りを探すのは、お財布にも地球にも優しいすてきな選択だと思いました。

また、着なくなった製品を入れるリユースBOXも設置されていました。回収された製品は再び販売されるか、新しい原料へと生まれ変わるそうです。
オンライン受付でパタゴニア製品の買取サービスもあり、不定期に対面買取のイベントも開催されます。
パタゴニアはこのWORN WEARプログラムを通して「新品よりもずっといい」のメッセージを発信しています。
服のブランドがなぜ食?「パタゴニア 東京・吉祥寺」で見つけた、環境を再生するおいしい選択

店内で目を引く食品コーナーについても、お話を伺いました。
なぜ服のブランドが食を手がけるのか。その理由は、日々の食べるという選択こそが、環境を再生する最大の鍵になるからだといいます。
パタゴニアが大切にしているのは、単なるオーガニックの一歩先を行くリジェネラティブ(環境再生型)という考え方。
土壌を健康に保ち、二酸化炭素を吸収することで地球を冷やす、そんな未来を目指しているそうです。
実際にラインナップを見ると、日本の風土や志を共にする農家さんとの深い繋がりも感じられ、毎日の食卓が少し特別に思えてきました。

例えば、太陽光発電の下で育った大豆を使った「オーガニック味噌」は、アウトドアでも重宝するチューブ型が便利。

また、日本初の認証を取得した自然酒「やまもり」は、福島・仁井田本家の自社田のお米を杉桶で仕込んだ、ジューシーで奥深い一杯です。

さらに、長い根で土壌を守る多年生穀物「カーンザ」から生まれたクラフトビールなど、どれも背景に確かな物語があります。
これらはスーパーの商品より少し高価に感じるかもしれませんが、それは環境や生産者へ正当な対価が支払われている証。
自分へのご褒美はもちろん、大切な人へのギフトとしてもおすすめですよ。
「パタゴニア東京・吉祥寺」では親子でも楽しめるイベントを定期的に開催

この日参加した「刺し子のワークショップ」は、古道具屋さんを招いた温かい雰囲気のイベントでした。
100円でコースターを作ったり、持ち込んだ布に思い思いの端切れをあてて手縫いしたりと、自由で和気あいあいとした時間が流れます。

無造作に縫い進めるだけで、ランダムな縫い目が驚くほど味わい深い表情を見せ、自分だけの一着や小物に新しい命が吹き込まれていく過程には、何時間でも没頭したくなるような心地よさがありました。

後日、その時刺し子をした生地で飼い猫のスカーフを作ってみたところ、手仕事ならではの温かみがあるお気に入りのアイテムになりました。
こうした体験を通じて、自分だけのアレンジを楽しみながら物を大切にする暮らしは、日常を少し豊かに彩ってくれますね。
「パタゴニア東京・吉祥寺」は、衣・食・住をアップデートする、サステナブルな活動の拠点

「パタゴニア 東京・吉祥寺」は、アウトドアウェアをそろえるのはもちろん、日々の「衣・食・住」を少し丁寧に、そして地球に優しくアップデートするためのヒントが詰まった拠点です。
お気に入りの一着を修理して長く愛用したり、環境を再生するおいしい一皿を選んだり、あるいはワークショップで手を動かして新しい価値を見出したり。
ここで出会う体験のひとつひとつが、自分自身の暮らしを慈しみ、未来の地球を守る心地よい選択へと繋がっていくはずです。
井の頭公園の緑を感じながら、あなたも自分だけの「長く愛せる物語」を探しに、ぜひ足を運んでみてください。
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パタゴニア東京・吉祥寺
- 営業時間
- 11:00〜19:00
- 定休日
- 第3水曜日 ※臨時休業等はInstagramで告知
- 電話
- 0422-70-5613
- HPなど
- http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=61972
- 住所
- 東京都 武蔵野市御殿山1-5-6 Google Mapで見る
※お店の様子、メニューや価格などは取材当時のものです。最新情報はホームページやSNSでご確認ください。



