
天文台の森の中にあるレトロ空間で絵本と自然、宇宙の興味を広げよう「三鷹市星と森と絵本の家」
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三鷹にある「三鷹市星と森と絵本の家」は、大正時代に建てられた天文台の旧官舎を復元・再築した絵本の展示施設。縁側越しに見える庭を眺めながら畳の部屋でのんびりと絵本を読むことができます。
駐車場(有料)、駐輪場もあり
場所は、JR「三鷹」駅・「武蔵境」駅から小田急バス乗車、「天文台裏」または「天文台前」下車徒歩3分。
もしくは京王線「調布」駅からなら、小田急バスもしくは京王バス乗車で上記停留所下車です。
今回は、三鷹駅から向かいました。三鷹駅南口5番乗り場「鷹51<西野経由> 調布駅北口」行きに乗車し、約17分ほど。「天文台裏」で下車します。
手前の信号「大沢台小学校東入口」を渡って左に進むと、国立天文台の裏門に到着。坂をのぼっていくと左手に見えてくるのが「三鷹市星と森と絵本の家」です。手前に天文台有料駐車場があり、駐輪場は敷地内にあります。
木の看板が目印 入館料無料のお出かけスポット
「三鷹市星と森と絵本の家」は、国立天文台の協力のもと、三鷹市が設置・運営する展示施設として2009年にオープン。天文台の豊かな森の中にある大正時代の建物(国立天文台旧1号官舎)を保存活用し、広い庭も使って、絵本の展示や絵本を楽しむ場の提供、自然や科学への関心につながる活動を行っています。特に決まった順路はなく、子どもたちの興味の赴くままに回遊することができます。
旧官舎部分は、三鷹市登録有形文化財に登録されています
旧1号官舎内は荷物の持ち込み不可のため、まずはコインロッカー(リターン式・100円)に荷物を預けます。テーブル席やベビーベッドがあるので、こちらの場所で水分補給がてら休憩もできますね。そのほか、施設内に授乳室もあります。
荷物を預けて館内を巡ろう
コインロッカー横から回廊ギャラリー「公募絵本原画展」が始まります。
「天体」や「宇宙」をテーマに描かれた絵本の原画を楽しんだ後は、靴を脱いで国立天文台旧1号官舎に入ります。この建物は天文台の職員が使用するために大正4年(1915年)に建設されたもので、一度解体してから星と森と絵本の家として建設当時の姿に復元されました。
畳敷きの和室ならではの温かさと木のぬくもりを感じます。赤ちゃんを寝ころばせながら絵本を読んだり、ハイハイさせたりすることもできそう。ちゃぶ台などもあり、昔ながらの日本家屋の雰囲気を感じながら絵本を楽しめます。
親子でも大人だけでも楽しめる、のんびり本に浸る空間
星と森と絵本の家では、常時約2500冊もの選りすぐりの絵本を展示。読書室の絵本は「ほし」「ちきゅう」といったテーマごとに分類されています。赤ちゃん向けの絵本や季節ごとのテーマで入れ替わる絵本コーナーもあり。貸し出しはしていませんが、旧官舎内であれば自由に持ち出して読書を楽しめます。
遊びながら自然と学べる絵本展示室
絵本展示室で現在開催中の「見る・知る・感じる 絵本展 宇宙のいのち」(2021年6月30日まで)。極限の環境で暮らすいきものについて知ることができる「極限生物パズル」や宇宙で暮らすいきものを自由な発想で描く「宇宙劇場」など、子どもたちが遊びながら宇宙のいのちについて想像を膨らませる展示になっています。
昔あそびや自然観察が体験できる広い庭
庭ではさまざまな植物や虫を見つけることができます。縁側にかけられていたグリーンカーテンにはひょうたんも!
発見した植物や虫などの名前を調べることができる「はっけんコーナー」があり、捕えた虫を虫かごに入れて(※調べ終えたら虫は必ず放してください)図鑑でゆっくり探すことができるようになっていました。
また発見したことを書くカードがあり、記入してバインダーファイルに収めておくと、子どもたちが1年間まとめた記録として1冊の本「はっけんノート」になり、理科室で展示されます。自分が書いたカードを見返すことができるので、何度も通いたくなりそう。はっけんノートに使用されている布は毎年草木染めで作っているオリジナル。優しい色合いと昆虫の絵がかわいい!
そのほか、竹馬や輪回しなどの昔あそびができる体験コーナーやハンモック、井戸などもありました。井戸は開館当初、小学生の「井戸があったらいいな」という声が発端で地域の人たちと協力して作られたもの。子どもたちの知的好奇心を尊重しながら活動をしています。
新型コロナウイルス感染予防の取り組み
2020年9月は、午前(10:00~12:00)と午後(14:00~16:30)で時間を区切って開館。マスクの着用やアルコール消毒または手洗いの徹底などをお願いしています。敷地内での食事はできません(水分補給は可)。今後の開館時間など、出かける前にHPもしくは電話で確認を。
まとめ
「子どもの好奇心をはぐくむ」をコンセプトに、広い庭も使って自然や科学への関心を遊びながら自然と学んでいけるようになっています。施設内は、畳敷きの広い和室があり、小さな子ども連れでも過ごしやすくなっているので、まずは絵本をゆっくり楽しみに出かけてみませんか。

三鷹市星と森と絵本の家
- 営業時間
- 10:00~12:00、13:00~17:00
- 定休日
- 火曜日、年末年始(他にメンテナンス休館あり)
- HPなど
- https://www.city.mitaka.lg.jp/ehon/
- 電話
- 0422-39-3401
- 住所
- 三鷹市大沢2-21-3 国立天文台内 Google Mapで見る