こちらのお店は2019年6月に閉店されたようです。

飲み屋街の多い阿佐ヶ谷の中でもひときわディープなお店の連なる「一番街」。最近は大人の縁日やハシゴ飲みなど色々なイベントを開催しており、一見さんにも優しい通りになりましたが、昔はキャバレーや半社会勢力の事務所があったりと色んな意味で賑わっていたそうです。

そんな一番街の今と昔を知るおばちゃんが一人で切り盛りする焼肉屋「香苑」におじゃましました。

 阿佐ヶ谷駅南口から徒歩４分

入口右側にはメニューの食品サンプルが飾っており、雰囲気たっぷりの外観です。常連さんじゃないと入りにくい雰囲気もありますが、満を持して突入です。

 年季を感じつつも綺麗に清掃された店内が居心地良い

入り口入って右側に４人がけのテーブルが２席。

左側にはお座敷席がありました。大人数での宴会も可能です。この日は土方のお兄さん達が宴会をしていました。なお店内は喫煙OKです。

ガス式の焼台もピカピカに磨かれています。大きさは小ぶりでA4サイズくらいでした。

 オーソドックスなメニュー表がわかりやすい

定番の焼肉メニューが書かれたメニュー表に、壁にもドリンクやつまみメニューが書かれていました。メニューが多いお店も選ぶ楽しさがありますが、こちらのお店のように潔いラインナップも良いですよね。焼肉マニアの「そうそう、こういうのでいいんだよ！」という声が聞こえてきそうです。

ちなみに、お弁当もやっているようです。

まずはオイキムチに瓶ビールを。オイキムチのボリュームにびっくり。これだけで何杯か飲めそうです。

塩ダレの味付けが抜群なタン塩

まずははっぱりタン塩（1000円）から。見た目よりも厚さがあります。なんといってもこの塩ダレの味付けが良い！訪問されたら必ず頼んでほしい一品です。

こちらは上タン塩1300円。普通のタン塩でも十分美味しいですが、上タンはやはりジューシーで脂の甘さが口の中に広がります。

ちなみに焼台が温まるまで少し時間がかかるため、はじめは写真のような置き方ではんかう端っこ側に置いたほうが良いです。網が熱くなってきたら肉の脂も手伝って火が大きくなるので、網横にある火力調整ツマミで調整しましょう。

 ホルモン、カルビ、ロースは一つの皿で

ホルモン800円、カルビ1000円、ロース1000円は大皿に野菜と一緒に運ばれてきました。

ホルモンは、濃いめの味付けでお酒が進みます。

 骨付きカルビは二度焼くべし

こちらは骨付きカルビ1550円。運ばれてきたときおばちゃんが「骨付きカルビはよく焼いてね～」と一言。

言われたとおり、いつもよりしっかり火を通して食べます。弾力があり旨味の多い骨付きカルビはやっぱり美味しいなーと思いつつ骨を空き皿に入れると、「あら、やっぱり。そこが一番美味しいのよ」とおばちゃんから一言。

写真のように骨の周りに若干肉が残っているのがわかるでしょうか？これらは更に焼くと、ペリペリと剥がれるように簡単に取れます。この部分はコリコリ歯ごたえがありとても美味しいのです。

普段この部分を意識せず食べている方はぜひ、二度焼きで最後まで楽しんでみてください。

 外がサクサクなチチミ

「ちょっと形が崩れちゃったの、ごめんなさいね～」とおばちゃんは言いますが、十分整っています。こちらはあっさりした酢醤油のようなタレでいただきます。外側がサクサクでなかは少しモチッとしていて美味しい。重たそうに見えて意外とパクパク食べられます。

 ビビンバはテーブル横の辛味噌を足すべし

こちらはビビンバ800円。石焼きがなかったのは少々残念。そのままだと少しパンチが足りないので、上記の写真の真ん中の辛味噌を加えるのがおすすめです。

 クッパは具だくさんで締めにちょうど良い

特に辛さの指定はしませんでしたが、程よい辛さでちょうど良かったです。写真のとおりかなり具が多くて食べごたえがありますが野菜中心なので、締めにちょうど良いです。

   まとめ

初めて来店したとき、「え？」という表情のおばちゃんを見て、やっぱり常連さんじゃないと駄目か？と思いましたが「どうぞー」と席へ案内され安心したのを覚えています。「前からこちらのお店気になってたんですよ」と話すと「そういう方多いのよ　笑」と笑顔で答えてくれました。

タン塩がとにかく美味しくて、1ヶ月後ぐらいに再訪したら顔を覚えてくれて、阿佐ヶ谷一番街の色々なお話を聞かせてくれました。
人情味あふれるおばちゃんが営む焼肉屋「香苑」。ぜひ一度食べに行ってみてください。

阿佐ヶ谷　香苑

電話

03-3314-0276

定休日不定休URL住所東京都杉並区阿佐谷南2丁目21-17