アーケードを少し抜けたところ

古着屋さん立ち並ぶ若者の地、高円寺。

おしゃれな若者たちとすれ違いながら、アーケードの商店街を抜け、少し歩いた場所に昔ながらの老舗お寿司屋さん”喜久寿し”はあります。

 老舗お寿司屋さんの佇まい

高円寺の古着屋さんが立ち並ぶ通りに突如として出現する、本格老舗のお寿司屋さん。

大切なお店の看板は壊れてしまっているものの、しっかりお昼も営業中。

趣のある店構えに思わず、”あ、なんかいいなあ～”と声が漏れてしまいます。

 メニュー

お昼からお寿司を食べるなんて贅沢かも…と思いましたが、ばらちらし850円　握り寿司850円という破格の安さと彩のいいお寿司の写真で入店を決意。よし、今日はランチに寿司だ！と意気込んでいざ入店。

ランチ以外のメニューも店頭にあります。達筆な文字。いかにもお寿司屋さん。

 ほっこりとした店内

カウンター7席のこじんまりとした店内。あれ？実家帰ってきたっけ？となるような信じられないくらい落ち着く店内。ご家族で経営されておられているとのこと。なるほど、だからなんだかおうちみたいな感覚に陥るのか～と納得。

一人でカウンター寿司は緊張しちゃう…という方も大丈夫。お店のご家族で温かく出迎えてくださいます。

”ちらしにしますか？握りにしますか？”と聞かれ、迷わず店頭に写真のあったばらちらしを注文。カウンター越しにちらし寿司つくりの工程を覗けるのって少し得をした気分…

 お通し

お寿司の前にちょっとしたお通し（この日は豆腐と大根を煮たもの）、お漬物。

お味噌汁は大根とかいわれが入っていてとてもほっこりとする味。

そろそろばらちらしが来るかな？

 本格ばらちらしランチ

”はい、ばらちらし！”の声と共に海の玉手箱ことばらちらしが目の前に！こんなにたっぷりの海鮮を独り占めできるのは贅沢すぎる。新鮮な魚の味に、とび子がプチプチ、卵はふんわり甘くて本当においしい…大きなエビもどどんと乗っています。キラキラしていて、おいしくて、本当に夢みたい…

わさびと醤油をつけるとまた違った味のばらちらしに…魔法みたいだ…

 まるで玉手箱のばらちらし

なんといっても今回おいしかったのはこはだの酢〆。銀色に輝くこはだはパキっと酢で〆られ、味のインパクト大！その時の旬の海鮮を少しずつ味わえるばらちらしの贅沢さたるや…

これはもう一つのランチメニュー”握り寿司”も絶対においしいに違いない。

食べ終わるのが悲しくなって、一口一口かみしめます。

 食後

ばらちらしに夢中になっていたらいつの間にか完食。

あたたかいお茶をいただいて少し店主と談笑。

この感じ、まさに”街のお寿司やさん”感があってとてもいい。

創業約50年、ずっとこの街と寄り添ってきたお店は居心地の良さが違います。

 また来ます！

店には外部との連絡手段が黒電話しかないとのこと。え！？と思いましたが、なんだかそれを含めて全部いい。

この店を知るための手段は非常に少ない。だからこそ、街を歩いて出会えた時の多福感は計り知れない！

おいしいお寿司以外にも、店主やご家族の雰囲気、ひらひらとなびく暖簾、色んなものが素敵に感じて、帰る頃には”また来ます！”と思わず言ってしまいました。

次は握り寿司にしようかな…

喜久寿し

営業時間

11:30～21:00

定休日

火曜日

HPなど

https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13070759/

電話

03-3312-3438

住所

東京都杉並区高円寺南3丁目35‐16　Google Mapで見る