
一年中通ってしまいそうな吉祥寺のギャラリー「mist∞(ミスト)」。器を中心に布モノや食にも出会える場所
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吉祥寺の武蔵野八幡神社のすぐそばにある「mist∞(ミスト)」は、陶器、木やガラスの器、布物など、暮らしに寄り添う物の展示販売をしているギャラリーです。
お店が開いているのは基本、作家さんごとの企画展や飲食関連などのイベント時ですが、その合間の常設展示でも十分過ぎるほどのすてきな器に出会えました!
ギャラリー「mist∞」は、武蔵野八幡宮のすぐそば
「mist∞(ミスト)」は武蔵野八幡宮のすぐそば、吉祥寺通りを挟んだ向かい側の緑色の外観で目立つ、「肉山」のビルの3階にあります。
吉祥寺駅からだと歩いて10分かからない程度。八幡宮前の交差点を「マルエツ プチ 吉祥寺店」側に渡って、吉祥寺通り沿いに進むとすぐです。
「肉山」のビルを正面に見て右手に階段があり、上り始めのところに「mist∞」の看板もあります。そのまま3階までのんびり上がりましょう。
コンクリートの壁と木のアンティーク棚に、たくさんの器が心地良くなじむ空間「mist∞」
ギャラリーに入ると、コンクリートの壁のシンプルさと温かみのあるアンティーク家具がなじむすてきな空間が広がっていて、味のある木の棚や机の上に、たくさんの器が見やすく並べられています。
柱を中心に、入り口から入って左側にも空間があり、布の作品や木の器、窓際にはベンチも。
オープンは、基本的に作家さんの企画展に合わせて
「mist∞」は、作家さんの作った器や布、カバン、花器など、生活に寄り添う物の展示販売をしているギャラリーです。
店主の穴田さんにお話を聞くと、基本的には、作家さんの企画展のときにだけオープンされているとのこと。その合間でお店を開けられる日はできるだけ開けるようにして、つながりのある作家さんの在庫がある物を展示販売しているそうです。
私が伺ったときは、臨時オープンしていた数日のうちの一日で、たくさんの作家さんの器が同時に見られてラッキーでした。
この日に扱っていた作家さんの一部
器のしごと/村上直子
梅本勇
川崎萌
久保田健司
高須健太郎
岳中爽果
寺村光輔
中園晋作
早川ヤスシ
Iwakagu/岩崎翔
小島尚
森下綾
大家具子
国分佳代
sabi-nuno/村上慶子
troistemps
抜粋:mist∞ instagram
私が買ったのは、益子焼の寺村光輔さんの器
私がこのときに買ったのは、2008年から益子で、益子の土と灰を使って器を作られている寺村光輔さんの作品です。釉薬(ゆうやく)もご自身で作られている方はめずらしく、手間がかかる分、独特の色や艶が生まれ、それも大きな魅力になっています。
陶器は好きでたくさん持っているのですが、和食に使い勝手が良さそうな四角い形、色、素朴さに心をひかれてしまいました。
和食が映える寺村光輔さんのお皿
翌日の朝ごはんのときに使ってみたら、やっぱり和食にぴったり!小さ目のサケの切り身と副菜をちょっとのせてちょうどいい大きさと、扱いやすい軽さがお気に入りです。
寺村光輔さんの器は、ほかにも豆皿から大皿、長皿や八角皿などいろいろありました。う~ん、もっと欲しくなるっ!
この日に並んでいた器は全てスタッキングができるので、複数枚買っても収納しやすく、日常使いにおすすめです。
中道通りのお店から移転して15年ほど経つ「mist∞」
ギャラリーの真ん中にある大テーブルの上には、中園晋作さんの美しく存在感のある器が。
元々「mist∞」は、吉祥寺の中道通りにあって、この店舗に移ってからは15年ほど経つそうです。
3階で東南の窓から光もたくさん入り、気持ち良く作品が見られる雰囲気の店内ですが、「陶器の企画展のときは、800~1,000点近くの作品を3階まで運ぶのは体力勝負です」と穴田さん。そう言いながらもお顔はにこやかなので、思わず私も一緒に笑ってしまいました。
飲食店さんとのつながりも多く、「mist∞」内でワインの試飲会なども開かれているとのことです。
見逃せない企画展やオープン情報は、「mist∞」のホームページやSNSでチェック!
今回は常設展のような感じで、さまざまな作家さんの作品が少しずつ見られる楽しみもありましたが、やはり一人の作家さんの作品が集合する企画展も見逃せません。
この後に、温かみのある粉引の器などを作られている高須健太郎さんの陶展、錆(さび)染めをされている村上慶子さんのテキスタイルアート展が予定されていて、店頭に置いてあったハガキをいただきました。
魅力的な作家さんばかりで、もう絶対に来るしかない!
作家さんやギャラリーの事情で予定変更もあるので、ギャラリーのオープン時間も含めて、来店前には必ず「mist∞」のホームページやInstagramなどのSNSをチェックしてくださいね。
通うことで魅力が増すギャラリー「mist∞」
初めて「mist∞」に行きましたが、お店や器のお話を伺ったり、「mist∞」のSNS内に登場している息子さんの話から子育て、器の話など共通の話題で盛り上がったりと、作品との出会いだけでなく、穴田さんともお知り合いになれた気がしてとてもうれしかったです。
こういったふれあいも、穴田さんの温かいお人柄あってこそ。
だから、作家さんやたくさんの方々とのつながりが広がって、一年中魅力的な作品や出会いのあるギャラリーになるんだなぁと思いました。
作家さんや作品の魅力だけでなく、とてもやわらかい雰囲気で入りやすいギャラリー「mist∞」。
これから一年中、なにかにつけて通ってしまいそうな場所です。

mist∞(ミスト)
- 営業時間
- 12:00~18:00
- 定休日
- HPをご確認ください。
- 電話
- 0422-27-5450
- HPなど
- https://misto.jp/
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ハウス3階 Google Mapで見る