
西荻窪駅徒歩1分の隠れ家「喫茶coniwa」のレトロな空間とおいしいランチ
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西荻窪に2023年オープンした「喫茶coniwa」。元時計店を改装したレトロな空間で、とろけるルーロー飯や濃厚チーズケーキが人気です。
駅から徒歩1分の隠れ家カフェの魅力を、こだわりのメニューと共に詳しくご紹介します。
西荻窪駅南口から徒歩1分!アクセスが抜群に良い「喫茶coniwa」
中央線沿線には個性的で魅力あふれるお店がたくさんありますが、その中でも西荻窪は落ち着いた雰囲気の中にこだわりの名店が点在する街として知られています。
今回は、そんな西荻窪の街で、30~40代の主婦層を中心に人気を集めている喫茶店「coniwa(コニワ)」をご紹介!
「喫茶coniwa」は、JR中央線「西荻窪駅」の南口から徒歩わずか1分という、非常にアクセスの良い場所にあります。
南口を出て左手のアーケード商店街をまっすぐ進むと、右手にお店が見えてきます。駅からの近さは、お買い物ついでや、少し時間が空いたときに気軽に立ち寄れるのがうれしいポイントです。
周辺には古書店や雑貨店なども多く、お店を訪れる前後に西荻窪の街を散策するのも楽しいでしょう。
「喫茶coniwa」の元時計店が紡ぐノスタルジックなたたずまい
お店に到着すると、まずその個性的な外観に目を奪われます。
もともとこの場所にあった「塚田時計店」という時計屋さんをリノベーションして作られていて、レトロな雰囲気を残しつつモダンでおしゃれな印象も感じました。
アンティーク調の木の扉が、訪れる人を温かく迎え入れてくれるようで、中に入る前から期待感が高まります。扉の横には小さな看板が出ていて、その控えめなたたずまいがまさに“隠れ家”といった雰囲気を醸し出しています。
開放感あふれる吹き抜け!「喫茶coniwa」はアンティークが彩る癒やしの空間
アンティークな扉を開けると、そこには驚きの空間が広がっています。
店内は1階と2階を合わせた20席ほどのコンパクトな作りですが、なんといっても特徴的なのは2階まで吹き抜けになった高い天井です。この開放的な作りのおかげで実際の席数以上に広々と感じられ、ゆったりとした時間が流れています。
内装はアンティーク調の家具で統一されています。特に深紅の椅子がアクセントになっていて、とてもおしゃれです。
ロフトのようになっている2階席は、秘密基地のような趣があり、1階席とはまた違った景色で食事やカフェタイムを楽しめます。
吉祥寺の人気カフェ「コマグラカフェ」の姉妹店ということもあり、細部にまでこだわりが感じられる洗練された空間です。
心ときめくフードとスイーツメニューはどれも主役級!
「喫茶coniwa」の魅力は、その空間だけではありません。フードやスイーツのメニューも非常に充実しています。
食事メニューは、ルーロー飯のプレートの他に、野菜のうまみが溶け込んだやさいのカレー。そしてその両方を一度に楽しめるカレーとルーロー飯あいがけなどがあります。
スイーツは固めの食感が人気のプリンや濃厚な味わいの黒いチーズケーキなどが定番で、その他にも季節のフルーツを使った限定スイーツが登場することもあるようです。
ドリンクもこだわりのコーヒーや紅茶、自家製シロップを使ったソーダなど、食事やスイーツに合わせて選びたいものがそろっています。
やさいのカレーとルーロー飯のあいがけ 1,800円(税込)
つやつやと輝く豚の角煮がたっぷりと乗ったご飯と食欲をそそるカレーの横には、数種類の副菜が添えられています。
豚肉は甘くエキゾチックな香りを漂わせていて、食べる前からそのおいしさが伝わってくるかのようです。
丁寧に盛り付けられた一皿からは、お店の方の料理に対する愛情が感じられます。
口の中でとろける♪スパイス香る、優しくて深い味わい
早速、主役のルーロー(豚の角煮)を一口。
口に入れた瞬間、とろりと溶けるようなやわらかさに驚きます。豚バラ肉の脂の甘みと甘辛く煮込まれたタレの深いコクが一体となり、まさに絶品の一言。
タレにはいろいろなスパイスが使われているようですが、クセは強過ぎず非常に食べやすい味付けです。このタレが染み込んだご飯がまたおいしく、スプーンを持つ手が止まらなくなります。
カレーはスパイシーでしたが辛過ぎず、おいしくいただくことができました。
合間にいただく副菜はさっぱりとした味付けで、濃厚なルーロー飯の良い箸休めになります。
一皿でさまざまな味の表情を楽しむことができ、最後まで飽きることなく夢中で食べ進めてしまいました。
庭師のクリームリゾット 1,600円(税込)
中央には、黒米が混ざったクリーム色のリゾット。
その周りには、まるで庭園のように色とりどりの野菜が顔を覗かせています。
クリームの優しいコクとあっさりとしつつも深みのある味付け
何より素晴らしいのがふんだんに入った野菜たちの存在感。きのこの豊かな香り、ズッキーニのやわらかな食感、パプリカの甘み、オリーブの塩気、そして驚いたのがゴボウの香ばしい風味です。黒米のぷちぷちとした食感も良いアクセントになっています。
クリームや味付けが控えめだからこそ、それぞれの素材が持つ本来の味わいをじっくりと噛みしめながら楽しむことができます。
リゾットに添えられたサラダも、こだわりが光る一品。シャキシャキのサニーレタスに、ふわりとしたアルファルファ、そして鮮やかなピンク色が美しい紅芯大根。
ドレッシングは、しっかりとした酸味でパンチがあり、まろやかなリゾットとの対比が絶妙です。
そして、サラダの上には黄金色に輝く小さな粒が。その色味から、スーパーフードとして知られるアマランサスやキヌアではなく、おそらく「もちきび」だと思われます。このつぶつぶとした食感が、サラダ全体の楽しさを一層引き立てていました。
黒いチーズケーキ 800円(税込)
濃厚なガトーショコラのようにしっとりと艶めく漆黒のケーキ。
その上には真っ白なクリームと、エディブルフラワー(食用の花)がちょこんと添えられています。
黒と白、そして花の色彩のコントラストが息をのむほど美しく、食べる前から幸福な気持ちにさせてくれるまさに「一皿のアート」です。
見た目とのギャップに驚く大人のための味わい
フォークを入れると、ずっしりと重厚な手応え。
見た目はチョコレートケーキのようですが、口の中に広がるのは、紛れもなく濃厚でクリーミーなチーズの風味。しっかりとしたチーズのコクと香りが主役の、本格的なチーズケーキです。
砂糖のキリッとした甘さというより、じんわりと広がるまろやかな甘みでした。もしかしたら、これは「三温糖」でしょうか。角のないやわらかな甘みが、チーズの風味を邪魔することなく、むしろその深いコクをぐっと引き立てています。
上に乗った白いクリームは甘さがなく、ミルキーでさっぱりとしています。このクリームが、濃厚なチーズケーキの味わいを絶妙に引き締め、フレッシュなアクセントを加えてくれる、最高のパートナーです。
さらに食べ進めていくと、土台の部分でうれしいサプライズが。
時折感じる、カリッとした小さな食感。これは、もしかしてチョコチップでしょうか?チーズの濃厚さの中に、カカオのほのかな苦みと香りが加わり、味わいに更なる奥行きを与えてくれます。
見た目はミステリアス、しかし味は裏切らない。甘過ぎず、素材の味がしっかりと感じられる、まさに「大人のためのデザート」。
「喫茶coniwa」は自分だけの時間に浸れる西荻窪の特別な隠れ家カフェ
「喫茶coniwa」は、レトロで落ち着いた雰囲気(ニュートロ喫茶)の中で、本格的な料理を味わうことができる、非常に満足度の高いお店でした。
駅近の便利な立地にありながら、一歩足を踏み入れると、都会の騒がしさを忘れさせてくれるような、穏やかな時間が流れています。吹き抜けの開放的な空間は、一人で静かに過ごしたいときにも、友人とおしゃべりを楽しみたいときにもぴったりです。
今回はランチで利用しましたが、おいしいスイーツとコーヒーで午後のカフェタイムを過ごすのもすてきでしょう。
主婦層の方が、日常から少し離れて自分の時間を楽しむのにこれほど最適な場所はないかもしれません。
西荻窪を訪れた際には、ぜひ「喫茶coniwa」の扉を開けてその空間と心とろけるおいしい料理を味わってみてください。きっと、あなたのお気に入りの一軒になるはずです。

喫茶coniwa
- 営業時間
- 11:30~18:00
- 定休日
- 月曜日
- 電話
- 不明
- HPなど
- https://www.instagram.com/kissa_coniwa/
- 住所
- 東京都杉並区西荻南3-9-12
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※お店の様子、メニューや価格などは取材当時のものです。最新情報はホームページやSNSでご確認ください。