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玉川上水を歩く~三鷹「風の散歩道」から吉祥寺「井の頭公園」へ

    • 三鷹市 おでかけ
  • 吉祥寺~三鷹エリアには、魅力的な散歩コースがたくさんあります。なかでも一度は訪れてみたいのが、三鷹南口から南東に延び、三鷹市と武蔵野市の市境を流れる玉川上水沿いの遊歩道。「風の散歩道」と名付けられたこの道から見える風景には四季折々の木や花の姿が。それを愛でながら、あの「井の頭公園」にも足を延ばすことができるのです。

風の散歩道

 手つかずの自然が残された景観を楽しむ

JR三鷹駅の南口を出て、線路沿いをほんの少し吉祥寺方面に向かうと、南東に延びる木に囲まれた小川が見えてきます。それが玉川上水です。玉川上水は、江戸時代初期の1653年に多摩川上流の羽村取水堰から開削され、江戸市中に通水を開始。遠く羽村市から都内9市4区を通り、新宿区・四谷大木戸に至る約43kmの上水路となっています。国の史跡にも指定されている上水の歴史を刻むように、「風の散歩道」の三鷹橋のほとりには、懐かしい井戸の汲み上げポンプが置かれ、玉川上水の説明書きを読むことができます。

玉川上水散歩のいちばんの醍醐味は、手つかずの自然を楽しめることです。小川の両脇は、昔、まだ水量が多く流れの速かったときのままの状態で土手が残され、様々な木や草、花々がうっそうと生い茂っています。玉川上水には、武蔵野の地に育つ約300種類もの野草が生息しているとか。「風の散歩道」にも初春の梅や秋の紅葉が美しく映えますが、図鑑を片手にかわいい野草や、飛び回る虫たちを観察してみるのもまた楽しいでしょう。

 昭和の文豪とその人生に思いを馳せる

「風の散歩道」では、昭和の有名な文学者の足跡を辿ることもできます。玉川上水にまつわる最も有名なエピソードといえば、太宰治の入水自殺。「むらさき橋」を超えた歩道の植え込みには、太宰の故郷である青森県北津軽郡金木町産の玉鹿石が飾られ、このあたりが太宰と山崎富栄の入水地点と言われています。少し離れたポケットスペースにも、玉川上水土手に座る在りし日の太宰の写真と、小説『乞食学生』の一節が刻まれたパネルが飾られています。

「風の散歩道」ウォーキング中、ぜひ訪れてほしいのが、「むらさき橋」と「万助橋」の中間地点に建つ「山本有三記念館」です。瀟洒な門構えも印象的なこの記念館は、小説家・山本有三が1936年~1946年まで家族と暮らした家。代表作の『路傍の石』もここで書かれました。展示を見るための入館は有料(300円)ですが、庭園は入場無料。大正末期の洋風建築を取り囲んで、竹林や石造りの渓流、芝生広場が配置された庭園は、まるで絵本の中に迷い込んだような美しさです。

風の散歩道

 「万助橋」を渡ると「井の頭公園」に

「山本有三記念館」を超えて歩いて行くと、「万助橋」がかかっている吉祥寺通りに辿り着きます。右に曲がれば「三鷹の森ジブリ美術館」に続き、左に曲がれば「井の頭公園」(井の頭恩賜公園)の吉祥寺側や「井の頭動物園」(井の頭自然文化園)に行くことができます。「井の頭公園」内を流れる玉川上水を直進すると、さらに深い樹木のトンネルが……。玉川上水沿いの散策で、大らかな自然と文化の息づかいを感じてみましょう。

井の頭公園